top of page

作品を見る

公務員の夫を持つギギは、母国で平和な日常を暮らしていた。軍事クーデターが起きて以後、生活は一変。夫はCDM(不服従運動)に参加し、同僚たちに対しても抗議するように訴えかけていた。ある日、私服警官が自宅を訪れ、危険を察知した家族はミャンマーを逃れてタイへ。そこで待っていたのは、タイ警察からの不当な扱いであった。

kaung-htet.jpeg

Created by

ミャンマーで国会議員として活動をしていたエイママミョーは、2021年に起きた軍事クーデターによって国を追われることとなった。山岳地帯の解放区へ逃れ、全く新しい環境で活動を始めた彼女が注目したのは、食料の問題であった。

軍事クーデター下のミャンマーで、抗議の声を上げ続けた若者たち。学生活動家として活動していたニーミントウもそのうちの一人だった。両親は、ニーミントウの身に危険が迫っていることを理解していたが、どうしても彼を止めることができなかった。彼らもまた、若い頃に抗議の声を上げてきた歴史があるからだ。息子がいない喪失感は、彼らに何をもたらすのか。最愛の息子について、追憶する。

革命のなか、その身体に小さな命を宿しながら、軍事評議会の追及をも巧みに逃れたある女性の物語。ジャーナリストとして出産の時もペンを握り、産後45日で故郷を離れて外国へと避難しながら、革命のためのニュースを伝え続けた、ひとりの女性の旅路を描く。それは、生後間もない子どもを連れて森を抜け、タウンイン川を渡る、苦難に溢れた道だった。短編作品である「ママはジャーナリスト」は、家族の安全と、不屈の真実を追求することの大切さを示す物語である。

2021年の軍事クーデター後の弾圧に抵抗して、武器を取った若者たち。「春の革命」と呼ばれた抵抗運動は2年以上に及び、犠牲者は増え続けるばかりだ。ケルビン・テインが信念に殉じた若者を歌ったミュージックビデオ。

クーデターに抗議するため、職場を離れたCDM(市民不服従運動)の参加者たちは、軍による追跡や逮捕から逃れるために国境地帯へと避難した。それから2年以上が経過した頃、彼・彼女たちには、新たな職を見つけ、その生活を安定させることが重要な課題となっていた。国境地帯ではさまざまな人々と協力しあい、新しい仕事のためのスキルを学んでいる。「マザーズ・アーム 母の懐(腕)」は、市民不服従運動の参加者たちが新しい仕事を得る術を習得するための支援団体だ。このドキュメンタリーでは、市民不服従運動に参加した人々が取り組む手仕事の様子を映し出す。

2023年5月にミャンマーを襲ったサイクロン・モカによる衝撃的な被害の記録。破壊的なサイクロンを耐え忍んだロヒンギャの人々の現実に光を当てている。ミャンマー軍により、ロヒンギャのコミュニティはシステム化された迫害を受け続け、自然災害に直面した際にも、彼らは支援を受けることができずに見捨てられていた。ロヒンギャの人々への国際的な支援を呼びかけるために制作された映像である。

軍の迫害から逃れるために家族と共に避難した男性は、手持ちのわずかなお金で魚網を購入した。避難先では仕事を得ることが出来ず、生きるため、川に網を仕掛けて漁をする。ミャンマー西部のチン州では、軍による大規模な弾圧が起こり、非武装地帯の多く家や村が焼失した。農業を営んでいた彼とその家族も家がある村を後にし、「平和」を切実に願う生活を強いられている。ある漁師の声は切実な現状を伝える。

クーデター以降、平和のために軍と戦うPDF(国民防衛隊)のブラックパンサー部隊は、ある村に学校を作った。そこでは、兵士たちがCDM(市民不服従運動)に参加した教師らとともに勉強を教えている。まだ幼い子供たちが語るのは、村が軍による攻撃を受けた時の生々しい様子。子どもたちの食べ物や文房具の準備、そして安全の確保。戦火のなかでたくさんの困難を抱えながらも、未来の希望である子供たちの学校のために、兵士たちは奮闘する。

Aモン(A MON)と名乗る男性のレイエッゴン村は戦闘機による爆撃を受けた。クーデターから2年の月日が流れたとき、Aモンはペンを手に取り、ある詩を作って、読み上げる。「素手で掘った井戸(レイエッゴン)」と題されたその詩には、彼の村にクーデターがもたらした悲劇と、さまざまな思いが言葉となって語られる。

PEN47.jpg

Created by

「ニュー・ミャンマー・エデュケーション」はクーデター以降、教育を受けられない子どもたちのための新しい学校だ。教師たちが3000人を超える中高生に向けたオンライン授業を行なっている。この学校を設立した若き教師のテッターマウンマウンニェインは、「自由」を獲得するための革命に参加した一人でもある。未来の子供たちのために奮闘するある教師の姿を描く。

「ニュー・ミャンマー・エデュケーション」はクーデター以降、教育を受けられない子どもたちのための新しい学校だ。教師たちが3000人を超える中高生に向けたオンライン授業を行なっている。この学校を設立した若き教師のテッターマウンマウンニェインは、「自由」を獲得するための革命に参加した一人でもある。未来の子供たちのために奮闘するある教師の姿を描く。

ミュージシャン、ノベムトゥーによる『ファシスト選挙』のミュージックビデオ。クーデターを引き起こした国軍は、選挙や法制度などさまざまな政治システムを暴力的な方法で統制している。ミュージックビデオでは、国軍が2023年夏に実施しようとしている「茶番選挙」を思わせるシーン、そしてクーデターをめぐる不正や不和を象徴する数々の実際の映像が映し出される。重たいサウンドとともに「己の頭を使い備えろ!」「市民の側に立て!」力強いメッセージが突き刺さる。

ある日、住み慣れた家のドアを開けるとそこには予想をしていなかった光景が広がっていた。荒らされた部屋、すぐさま逃げるべきだとパニックになったその時、差し伸べられたのは「救いの手」だった・・。クーデターのなか、絶望のなかで希望を見出したある人物の実際の経験を元にした短編アニメーション。

カレン州にあるレイケイコー村での日々、あるいはレイケイコーからも逃れざる得なくなってしまったさまざまな人々の様子を、監督自身の目線で捉えた短編ドキュメンタリー。2021年2月に起きたクーデター以降、無垢な市民たちは、軍による攻撃と暴力を恐れ、ヤンゴンをはじめ様々な地域から、「安全」とされている解放区カレン州、そしてレイケイコー村に逃れていく。しかし、そのレイケイコー村も国軍により侵略・空爆され、人々はさらに土地を追われていく。銃声を耳にし、川を越えて逃げること、難民テントで生きること。「逃れる人々」は今、どのような想いでその状況を語るのか。

トランジショナル・ジャスティス(移行期正義)とは、独裁政治をはじめとする暴力的統治の状況から民主化を目指すことなど、ある社会で起きた人権侵害やジェノサイド、戦争犯罪などに対して、社会として立ち向かう試みのことである。社会における「正義」の確立を目的として、具体的には刑事裁判の実施、真実の解明、アーカイブ(記録)の保存などの取り組みが挙げられ、現在のミャンマーをめぐる状況下において、人々が取り組み、目指していることを指す言葉でもある。 ミャンマーで教師をしていたある女性は、クーデターが起きて以降、CDM(市民不服従運動)に参加したことで、その脚に銃弾による傷を負ってしまう。村や町を焼き討ちにまでする非道な国軍に対して人々は「正義」を求め続けている。社会に「正義」をもたらすための語りに耳を傾けるための短編ドキュメンタリー。

クーデター以降、ミャンマーの多くの若者は国軍による暴力を止めるために武装闘争に身を投じた。その一つ、BPLA(ビルマ人民解放軍)も「戦い」を続けている。国軍から逃れ、山の中で武器を手に取る若者を鍛えている「教官」のメイ。家族の元を離れ、彼女が戦い続ける理由はなにか。教官としての想いとはどのようなものだろうか。未来に描く希望とはなんだろうか。若き女性教官の想いをとらえた短編ドキュメンタリー。

thargyi.png

Created by

レイケイコーは、長い内戦の末の停戦合意のシンボルとして、帰還難民の受け入れのため、日本からの支援で建設された。若く、美しい街だった。クーデター後は、追われる身となった活動家を受け入れる解放区となった。そして2021年12月、国軍の侵攻を受け破壊された。このミュージックビデオは、パリのように美しい街を歌ったもの、また第二次世界大戦後のパリのように復興することを願ったものだ。

「ニュー・ミャンマー・エデュケーション」はクーデター以降、教育を受けられない子どもたちのための新しい学校だ。教師たちが3000人を超える中高生に向けたオンライン授業を行なっている。この学校を設立した若き教師のテッターマウンマウンニェインは、「自由」を獲得するための革命に参加した一人でもある。未来の子供たちのために奮闘するある教師の姿を描く。

ソートゥン、ティンザーと3人の子供たちは、子供たちの教育のため、2019年にレイケイコーにやってきた。そこで、彼らはレイケイコーの管理事務所から土地をもらい、自分たちで家を建てた。当時、レイケイコーは完璧ではなかったものの、彼らはそこに住み、夢を手に入れたのであった。クーデター以後、彼らは故郷から逃げ出した。今どのようにして生きているのか?

2021年2月1日にミャンマーで起きた軍事クーデター後、軍事情報部に拘束された中年女性「レッド」は、残虐な尋問や性的虐待から生き延びようと奮闘する。このアニメーション映画は、クーデター中に拘留され、生き地獄の日々に耐える女性の物語である。拷問を受けながらも、この若い女性は自由、正義、平等の回復のために軍事政権に立ち向かう。フリーダムフィルムとAsia Justice and Rightsが主催する「拷問被害者を支援する国際デー」の映画祭2022年最優秀賞受賞作品。

bottom of page