Illustration of Nagai's last scene

2007年にミャンマーで命を落としたジャーナリストの長井健司さんにちなみ、ミャンマー人ジャーナリストらに使ってもらうカメラなどの機材の寄付を募る「Nagai's Camera Project（ナガイズ・カメラ・プロジェクト）」を開始したところですが、このほどプロジェクトのイラストが完成しました。昨年春に奇跡的に家族の手元に戻った長井さん撮影の映像をイメージし、ミャンマー人イラストレーターが描いたものです。

ミャンマーでは2021年の軍事クーデターの後、多くの画家や漫画家らが、クーデターに反対する作品を制作。路上で販売したり、インターネットに投稿するなどして自由を求める意思を示してきました。その結果として国軍側に弾圧され、拘束されたり、逃亡を余儀なくされた作家は少なくありません。今回長井さんを描いたイラストレーターもその中のひとりです。

長井さんが残したビデオには、民主化を求める僧侶やデモ隊、そしてそれを制圧するためにやってきた軍用車両や軍人の姿が映っていました。それを背景に自撮りで必死にレポートする長井さんの姿がありました。その場面を描いたイラストになります。

プロジェクトでは、一般に寄付を募ったカメラなどの機材を、タイのミャンマー国境の街メーソットにて、現地の団体の協力を得て、ミャンマー人ジャーナリスト／映像作家らに貸し出します。プロジェクトの詳細、募集についてはこちらから。